提供: Japanese Scratch-Wiki
値ブロック(Reporter Block)は、何らかの値を保持するブロックであり、さまざまな数値や文字列が値として入れられている。値ブロックが持っている値を簡単に確認するには、エディタ内でそのブロックをクリックして、画面上に表示されるふきだしを見ればよい。
なお、真偽ブロックは、「true」(真)または「false」(偽)のどちらかだけを返す、特殊な値ブロックであると考えられる。
形状
値ブロックが返すのは値そのものなので、値ブロックの形状は、値が入力できるところ(たとえば、多くのブロックに設けられたパラメーター用の空白や値が入力できるドロップダウンメニューなど)であればどこにでも収まるよう作られている。次に例を示す:
() 秒でx座標を () に、y座標を () に変える
このブロックの入力値として値ブロックを使用すると、次のようになる:
(コスチューム #) 秒でx座標を (x座標) に、y座標を (y座標) に変える
ブロック
Scratch 2.0には、次の34個の値ブロックが存在する:
x座標
y座標
向き
コスチューム #
背景 #
大きさ
音量
テンポ
答え
マウスのx座標
マウスのy座標
[ v] までの距離
タイマー
[ v] \( [ v] \)
音量 ::sensing
[ v] センサーの値
ユーザー名
() + ()
() - ()
() * ()
() / ()
() から () までの乱数
[] と []
() 番目\( [] \)の文字
[] の長さ
() を () で割った余り
() を四捨五入
[ v] \( [ v] \) ::operators
(変数)
(リスト::list)
( v) 番目( [ v] )
[ v] の長さ::list
現在の [ v]
2000年からの日数
使用例
値ブロックが返すのは値そのものなので、特定の値が必要な場所であればスクリプトのいたるところで使用される。値ブロックが返す値には、スプライトの座標やコスチューム番号から、マイクで拾った音の音量まで、さまざまなものが用意されているので、これらを利用すれば、マイクの音が一定の音量より大きくなったときや、スプライトが画面の上端に届いたとき(次の例を参照)など、特定の状況のときに何かをするプログラムが記述できる。
ただし値ブロックは、単体ではスタックブロックのように積み重ねることができないので、プログラム中で利用するには別のブロック内に組み込む必要がある。
@greenFlag が押されたとき::events hat <(y座標) > [200]> まで繰り返す y座標を (1) ずつ変える end [天井に届いたよ!] と (2)秒言う
このスクリプトでは、値ブロック「y座標」が200を超えるまでy座標を増やしていき、200を超えたときにメッセージを表示している。