提供: Japanese Scratch-Wiki
スプライトは、プロジェクト内で何らかのアクションを行うオブジェクトである。
ステージにもプログラムを追加できるが、ステージは動くことができないため、たいていのプロジェクトには少なくとも1つはスプライトが含まれている。
スプライトの作成
スプライトリストの上にあるバーには、スプライトを作成するためのボタンが4つならんでいる。
- スクラッチキャット ボタン、虫眼鏡ボタン: スプライトライブラリを開いてスプライトを選択する
- ペイントブラシボタン:自分で自由にスプライトを作成できるように、コスチュームを持たない空のスプライトを生成する
- キラキラ(✨):サプライズと呼ばれ、スプライトライブラリーからランダムに選択する
- アップロードボタン:パソコンから画像を取り込む
![]() | 著作権に注意しましょう。 |
スプライトを作成したとき、スプライトはステージ上のランダムな位置(通常は中心近く)に配置され、現在開いていたタブが作成したスプライトの情報に切り替わる。
スクリプトの作成
Scratchプロジェクトのスプライトには、スクリプトエリアと呼ばれるスクリプトを作るためのエリアがある。
このエリアでブロックを組み立ててスプライトに命令(例えば「10歩進め」のような)を送ることができる。
見た目
スプライトの見た目はコスチュームによって変わる。 スプライトの現在のコスチュームを切り替える方法は二つある。
- 一つ目は「コスチューム」タブをクリックして、表示された画面で変更したいコスチュームをクリックする方法。
- 二つ目はスプライトのコスチュームを変更するブロックを使用する方法がある。
Scratchペイントエディタでは、特定のスプライトに外部から画像を読み込んだり、自分で画像を作成・編集して、新たなコスチュームを追加することができる。
音
さらに、スプライトには、音を追加することもできる。 コスチュームとは異なり、音はオプションなので、音をまったく持たないスプライトがあってもかまわない。
音の追加、削除、編集は、音タブをクリックして開いた画面で行う。
この音は、音を鳴らすブロックを使って再生することができる。
エクスポート
スプライトとそのスプライトが持つスクリプト、コスチューム、音は、ひとまとめにしてファイルとしてエクスポートできる。 このようにしてエクスポートしたスプライトは、必要に応じて、別のプロジェクトにそのままインポートできる。
スプライトをエクスポートするには、まず、スプライトペインでエクスポートするスプライトのサムネイルを右クリックして、現れたメニューで「ローカルファイルに保存」を選択すればよい。
プロジェクト間での共有
プロジェクト間でスプライトを受け渡しするには、バックパックを利用することもできる。この場合は、エクスポートするスプライトをバックパックエリアにドラッグアンドドロップすればよい。 インポートのときは、バックパックエリアから必要なスプライトをドラッグアンドドロップで移動する。
ただし、この方法ではスプライトがローカルファイルとして保存されるわけではない。
スプライトパック
スプライトパックとは、ある種のプロジェクトを指す言葉で、通常は10〜30程度のスプライトが含まれている。
ただし、スプライトパックに入れるスプライトの数に制限があるわけではない。
スプライトパックには、自動車、犬、恐竜など、何らかのテーマが設定されていることが多いが、テーマが必須というわけではない。
なお、スプライトパックは、スプライトコレクションと呼ばれることもあるが、これらはほぼ同じものである。(注意:他人の作ったスプライトパック、アニメーション、ゲーム、その他のプロジェクトからスプライトを取り出して自分のプロジェクトで利用した場合は、常に元の作者のクレジットを明記すべきである)。
スプライトパックは、ScratchのWebサイト以外のサイトに置かれている場合もあるが、このときは通常、スプライトシートからスプライトを取り出す作業が必要になる。
デフォルトスプライトの変更(Scratch 1.4のみ)
- 詳細は「デフォルトのスプライトを変える方法」を参照
デフォルトでは、新しいプロジェクトを作成すると、コスチュームがScratchキャット で、スクリプト部分が空のスプライトが表示される。 これはScratch 1.4を使用している場合は、変更できる。そのためには、まず、変更後に使用するスプライトを作成し、これを「default.sprite」という名前でエクスポートする。次に、このファイルをコスチュームフォルダに置く。以上で、デフォルトのスプライトが変更される。
Squeak
Squeakでは、スプライトはScriptableSpriteMorphのインスタンスである。これは、ステージ同様、ScriptableScratchMorph の子クラスである。
サプライズボタン
- 詳細は「ランダムスプライト」を参照
かつてScratchエディタにはランダムスプライトボタンというボタンが存在しており、このボタンをクリックするとプロジェクトにランダムなスプライトが追加された。 このボタンは、Scratch 2.0で廃止されたが、Scratch 3.0でサプライズボタンとして生まれ変わった。