Scratchはプログラミングをするもの、と前回説明したね。では、今日はさっそく、やってみよう。
プロジェクトってなに?
Scratchでできた作品のことをプロジェクトという。プロジェクトの中にはスプライト(キャラクターのこと)やステージ(背景のこと)があって、それぞれがプログラムやコスチューム(衣装)、音からできている。どういうことかわかったかな。
たとえばアクションゲーム。主人公のスプライトには、動いたり、得点を入れるプログラムもあるし、動くときやジャンプするときのコスチュームもある。ときには、効果音もあって、ゲームを盛り上げてくれる。同じように敵のスプライトもある。それらが全部あわさって、プロジェクトとなる。
エディターについて
では、まずプロジェクトの作成画面を開こう。左上に「作る」とあるから、それを押してみよう。

これが作成画面だ。いまネコ(Scratchキャット)がいるのがステージ、その下がスプライトペインだ。右にあるブロックがたくさんある場所が、ブロックパレット。そして一番右がスクリプトエリア。スクリプトというのは、プログラムとだいたい同じだ。
スクリプトを読む
ふつうのネコは命令しなくても動くが、スプライトは命令しないと動かない。この命令が、スクリプトである。お手本は下だ。
@greenFlag がクリックされたとき
回転方法を [左右のみ v] にする
ずっと
(10) 歩動かす
もし端に着いたら、跳ね返る
まずは、このスクリプトの意味を解説しよう。まず「
がクリックされたとき」だ。ステージの上にある旗が押されたときに、このスクリプトが動く。
そして、「回転方法を左右のみにする」だ。動かそうとしても、いつかはぶつかるから、ネコを逆に向かせないといけない。でも、逆といったら、逆立ちも考えられる。だから、「左右にしか向けない」と命令するのだ。
「ずっと」の中にあるのものは、ずっと実行される。旗のとなりの
を押すまで、永遠に。
「10歩動かす」は、ネコを向いているほうへ10歩動かすブロックだ。でも10歩はけっこう小さい。ずっと動かしているから歩いているようになる。
「もし端に着いたら、跳ね返る」は、もし端にぶつかったら、ネコを逆に向かせるブロックだ。どこを向くかは、「回転方法を左右のみにする」で決まる。
ネコを歩かせる
ではさっそくスクリプトを書いてみよう。ブロックは、色で分けてあるから、それを参考にしよう。まずはブロックパレットの上で種類を選び、その下からブロックをスクリプトペインにドラッグする。(クリックしたままマウスを動かす。)
ブロックどうしを近づけると白い線が出るから、そこで離すとくっつく。できたら
を押してみよう。
最後に問題だ。このスクリプトだと、ネコはスケートをしてしまう。つまり、足が動かない。では、どうすればいいのだろうか。考えてみよう。
わかったかな?ヒントは、ネコには2つのコスチュームがあることだ。コスチュームのブロックはどこか、探してみよう。
ポイント
- Scratchの作品のことをプロジェクトという
- プロジェクトにはスプライトとステージがある
- それぞれが、スクリプト、コスチューム、音をもつ
- 作成画面の左上がステージ、左下がスプライトペイン、まん中がブロックパレット、一番右がスクリプトエリアである
- ブロックは、色で分けてある
- ブロックどうしを近づけると白い線が出て、そこで離すとブロックどうしがくっつく
でプロジェクトが始まり、
でとまる
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