提供:Japanese Scratch-Wiki
アート系プロジェクトとは、プログラミングを使って絵や形や模様を描くプロジェクトや、アートを共有するプロジェクトのことである。プロジェクトによっては三角関数などの複雑な計算を用いることもある。プログラミング言語を使ってアートを描くのには、プログラムを組んで実行する時にどんなアートになるかを考える楽しみがあるという長所もある。100%penが使われることもある。
コンテスト
Scratchウェブサイトでは、しばしばアート系プロジェクトのコンテストが開かれる。
多くのコンテストでは、参加者が描く絵のテーマが決められている。また、100%penのコンテストもある。ほとんどの場合、参加者が絵を描き終えると、その絵をプロジェクトとして共有する。作品を完成させる期間は限られており、期限の日より後に、審査員または一般のScratcherが最高のアートに投票する形式のこともある。多くの場合、順位に応じて報酬があり、時には好きやお気に入り、フォローもあるが、これは禁止されている[1]。
コンテストの「賞品」のもう1つの一般的な形式は、OCとも呼ばれる受賞者のオリジナルキャラクターの1つ以上の図面、またはコンテスト作成者のプロフィールで祝福を受け取ることがある。
ベースとなるプロジェクトをリミックスすることでコンテストに参加したとすることがことがよくある。このようなコンテストではリミックスが伴うため、ベースとなるプロジェクトがトップページの「コミュニティーで現在リミックスされているもの」の行に表示されることもある。
論争
対話的でない
Scratchの主な目的に、独自のプロジェクト、ストーリー、対話的(ユーザーが何か操作をして、それに対してプログラムが何か動作すること)なプロジェクトを作ることというのがある[要出典]。これを論拠に、アート系プロジェクトにはプログラムが含まれていないからスペースの無駄だという抗議があった。それに対し、ScratchチームだったLightninさんが以下のように投稿している。
“ | Scratch is about being creative. That's why we don't capitalize “program” in “imagine, program, share”. Scratch is open to everyone - artists, gamers, RPGers, and people who make stuff that can not be categorized. | ” |
非公式日本語訳:
Scratchとは、クリエイティブであることです。だから、「imagine(想像), program(プログラム), share(共有)」の中の「program」のpは大文字ではないのです。Scratchは、アーティストにも、ゲーマーにも、RPGをプレイする人にも、これらに当てはまらないものを作る人たちにも、みんなにオープンです。
リミックス
アート系プロジェクトを共有するユーザーの中には、自分のアートをリミックスすることは自分のアートを「盗む」のと同じだと感じている人もおり、リミックスを無効にできるようにする提案もされている。主な論争は色の変更に関するもの。塗り絵のコンテストを開催するユーザーもいれば、自分のアートをリミックスして色を変えられることを好まないユーザーもいる。
もしプロジェクトが直接のコピーであれば報告されるべきだが、変更があるプロジェクトは許可されている[2]。
盗用
他のScratcherの作品、特にアートを使い、自分の作品であるかのように装う事例が報告されている。Scratchチームが「アート泥棒」に対して何もしないことに、Scratcherたちは不満を抱いており、それに関するプロジェクトもある[3]。Scratchはあらゆる形態の盗作に反対しており、盗作を行うすべての行為を抑止している[2]。
コミュニケーション
絵の依頼
依頼は、Scratcherが別のScratcherにアートを提供するよう頼むことである。英語話者の間では、それらはしばしば「AR」と略される。依頼を受諾するScratcherは多くない。
絵の交換
もう一つの人気のあるアート系プロジェクトのコミュニケーションは「交換」で、これは2人以上のScratcherが互いにアートを描き合うというもの。英語話者の間では、これはしばしば「AT」と略される。これはScratchではよくあることだが、自分が描いた絵は自分のためだけにあるべきだという考えから、これを否定するユーザーもいる[要出典]。交換は依頼とは異なる。依頼では、あるScratcherが他の Scratcherにアートを依頼するが、そのお返しにアートを描く必要はない。交換が表に出ることはほとんどないが、それは主にそれを受け取るScratcher以外には何の目的もないからである。
デザインの交換
デザイン交換は、絵の交換と似ているが、絵ではなくキャラクターなどのデザインを交換する。英語話者の間では、これらは一般的に「DT」と略される。
やる/やらない
一部のScratcherは、プロフィールページの「私について」または「私が取り組んでいること」の欄に「交換や依頼を受け付けているかどうか」を記述している。