提供: Japanese Scratch-Wiki
ユニバーサルデザインとは、文化・言語・国籍や年齢・性別・能力などの違いにかかわらず、出来るだけ多くの人が利用できることを目指した建築(設備)・製品・情報などの設計(デザイン)のことであり、またそれを実現するためのプロセス(過程)である。[1]
ユニバーサルデザインの7原則
- どんな人でも公平に使えること。
(Equitable use / 公平な利用)
- 使う上での柔軟性があること。
(Flexibility in use / 利用における柔軟性)
- 使い方が簡単で自明であること。
(Simple and intuitive / 単純で直感的な利用)
- 必要な情報がすぐに分かること。
(Perceptible information / 認知できる情報)
- 簡単なミスが危険につながらないこと。
(Tolerance for error / うっかりミスの許容)
- 身体への過度な負担を必要としないこと。
(Low physical effort / 少ない身体的な努力)
- 利用のための十分な大きさと空間が確保されていること。
(Size and space for approach and use / 接近や利用のためのサイズと空間)[2]
作品作りにおけるユニバーサルデザイン
Scratchは、
Scratchは、何歳であっても、どんな人種、民族であっても、能力に違いがあっても、どんな宗教を信じていても、どんな性的指向、性同一性を持っていても、すべての人々を歓迎します。
とコミュニティーガイドラインにあるように、あらゆる人々を歓迎するコミュニティーである。
したがって、Scratchにおけるプロジェクトの制作の際には、
あらゆる人々にとって視認性が高く、操作しやすいものを意識して作ることが好ましいと考えられる。
例① 色を工夫する
色が見づらいことは、色の識別が難しい人のみならず、あらゆる人にとって使いづらいと感じさせる要因となりうる。
例えば、反対色は、目立つが、目がチカチカして見づらいとされている。反対色を使う場合は、色と色の間に白や黒のすきまを作ると、見やすくなる場合が多い。
例えば、黄色の背景の上に青紫の文字を書くなら、青紫の文字に白い枠線をつけるとよいだろう。
他にも、暗い背景には薄い・明るい色を使う、明度が大きく異る色を組み合わせるなどの方法がある。
例② チュートリアルを丁寧に作る
その作品を使うための操作を丁寧に教えることは、作品を真に理解してもらう上で重要である。
例えば、
- 誰でもわかるように、丁寧に「使い方」を書き込む。
- 作品内で、あらゆる操作を手取り足取り教える。
- マウス、キーボード両方に対応する。
等が挙げられる。