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(Scratch3.0から転送)
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Scratch 3.0は、Scratch 2.0の次のバージョンである。GoogleはScratchと提携し、Google Blocklyのライブラリを元にしたScratch Blocksが使われる[1]。Scratch 3.0のブロック水平接続は計画になっていたが、破棄された。
Scratch 3.0のプロトタイプは、GitHub、以前はここからテストできた。ベータ版は2018年8月にhttps://beta.scratch.mit.eduにて、正式版は2019年1月2日リリースされた。[2]
Scratch 3.0は最新のHTML、CSS、JavaScriptのセットであるHTML5で記述される。Scratch 3.0は、WebGL[3]、Web Workers、Web AudioなどのJavaScriptライブラリが使用される[4]。JavaScriptはほとんどのブラウザに対応し、WebGLは速度に優れているため採用された。また、Adobe Flashと異なり、JavaScriptはネイティブで、実行時にブラウザの拡張機能は必要ない。動作推奨環境のブラウザはChrome, Edge, Firefox, Safariであり、Internet Explorerはサポートされない[5]。また、クラッシュ報告により、Opera、Silkはブロックされた[6]が、現在は場合による。
Scratch 3.0は、新しくエディターとインタプリタを実装する。Scratch 1.4までは、Smalltalkでプロジェクトは実行され、オンラインではJavaプレーヤーが使われた。2011年からは、オプションでFlashプレーヤーが使用できた。Scratch 2.0以降は、オンライン・オフライン両方でFlashを使用している。また代替手段として、オープンソースのHTML5プレーヤー、Phosphorusプレーヤーなどがある[7]。
早期のリリース
Scratch 3.0の最初のプロトタイプは、Google's Youth I/Oの参加者に提供された。そこでは、ScratchをLEGO WeDo 2.0と連携させていた[8]。
2016年のScratchカンファレンスで、「次のScratchは?」というパネルで、Scratch 3.0が議論された。そこには、Scratch 3.0にbarebones VMとオーディオエンジンが搭載されると記載された。
計画
2016年のScratchカンファレンスでは、かんたんな計画が公表された。Scratchチームは、数週間のうちにレンダリングエンジンを追加し、2018年8月1日にベータ版[9]、また、2019年1月2日に正式版を利用可能にする予定であり、ベータ版、正式版は予定通り公開された。[2]そのときには世界各国の言語がサポートされる[5]。
予定にあった機能
Scratch 3.0に予定されていた機能は次の通り。なお、実装されたものに★をつけている:
- 追加
- ★iOSやAndroidでのエディターのサポート[4][10][2] ただし、スマートフォンでは閲覧のみできる予定。
- ★「ペンの透明度を () にする」ブロック[11][5][5]
- ★音の効果ブロック
- ★スプライト・音・背景の追加[5][2]
- ★ペイントエディターのベクターモードでも使える消しゴム[5]
- ★サウンドエディターの新しいエフェクト[5]
- ★文字列を扱うための新しいブロック[5]
- ★() 秒でx座標を () に、y座標を () に変えるのスプライト版[5]
- ★リスト中の指定項目のインデックスを返す値ブロック[12]
- ★micro:bitのサポート[13][2]
- ★翻訳拡張機能[2]
- ★右から左に読む言語のサポート[5]
- ★ペイントエディターで、最前面/最背面に移動する機能[5]
- ★ベクターの点を滑らかにする設定[5]
- ★新しいフォント(ピクセル、朝鮮語、日本語、中国語)[14]
- ★LEGO マインドストーム EV3拡張機能[5]
- ★ライブラリーの検索[15]
- ★コスチューム名の取得を含んだ、コスチューム番号ブロックの多機能化[16]
- ★レイヤーの操作ブロックのオプション[17]
- ★音声合成拡張機能[18]
- ★リストの改名[19]
- ★Makey Makey拡張機能[20]
- ★新しいチュートリアル
- iPad用オフラインエディター[21]
- 変更
- ★ペンブロックの拡張機能化[22]
- ★ブロックの広幅化(これはタブレットでのドラッグアンドドロップを容易にするため)[5]
- ★ステージが右に移動[5]
- ★ブロックパレットがカテゴリーを越えてスクロールできるようになった[5]
- ★() 度に向けるブロックの入力方法を簡単にした[5]
- ★プロジェクトにデフォルトで変数を含める[5][23]
- ★カラーピッカーのオプション[5]
- ★LEGO WeDo 1.0のサポート打ち切り[24]
- ★PicoBoardのサポート打ち切り[24]
- ★ブロックの改名(Scratch 3.0で改名されるブロック一覧)
- ★ブロックの統合(Scratch 3.0で統合または分離されるブロック一覧)
- ★変数を削除したとき、使用部分も削除されるようになる
- ★リスト項目に20万の制限[25]
- ★
[変数 v]を(文字列)ずつ変える
で、変数は0になる[19] - ★変数・リストの名前の重複の許可[19]
- ★() に触れたで自分自身を選択した場合、クローンに触れたときのみ反応する[19]
- 閲覧数は100以上は100+になる[26]→廃止。
- ★埋め込みモードの自動再生廃止[27]
- ★ステージモニターが常にスプライトの上になる[19]
- ★クラウドデータ文字数制限が256文字になる[28]
拡張機能
Scratch 3.0には、Scratchのエディタを幅広いデバイスやサービスに接続できるように設計した新しい拡張機能が含まれている。仕様は公開された。[29]
プロトタイプ時に存在した機能
- Some Blocks 他の一般的な言語にあるようなブロックを含む拡張機能だった。
Scratch 1.4、2.0、ScratchX
Scratch 3.0のリリース後ScratchXのサポートは中止され、Scratch 3.0への移行期間が与えられる。Scratch 1.4および2.0はオフラインエディターでは実行可能。2.0のオフラインエディタで作成されたプロジェクトはアップロード可能だが、Scratch 3.0で作成されたものはScratch 2.0では実行できない[5]。なお、1.4, 2.0のオフラインエディタのダウンロードは数年間サポートされる[5]。
オープンソースプロジェクト
Scratch 3.0は、3項BSDライセンスの基で作られたScratch史上最大のオープンソースプロジェクトであり、多くの非Scratchチームメンバーが貢献している。その中には、スライダー変数の範囲設定や保存のショートカットキーなどがある。貢献方法はここにある。
画像
Scratch 3.0での緑の旗がクリックされたときのデザイン
関連項目
出典
- ↑ scratch:discuss/post/2353116
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 https://medium.com/scratchteam-blog/3-things-to-know-about-scratch-3-0-18ee2f564278
- ↑ scratch:users/thisandagain/#comments-25452703
- ↑ 4.0 4.1 scratch:discuss/post/2359038/
- ↑ 5.00 5.01 5.02 5.03 5.04 5.05 5.06 5.07 5.08 5.09 5.10 5.11 5.12 5.13 5.14 5.15 5.16 5.17 5.18 5.19 5.20 scratch:preview-faq
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-gui/issues/1460
- ↑ scratch:discuss/post/2353123
- ↑ https://medium.com/scratchfoundation-blog/the-next-generation-of-scratch-d83426eb9ca9
- ↑ scratch:discuss/post/3189336/
- ↑ scratch:discuss/post/26545
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-vm/issues/412#issuecomment-280118002
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-blocks/pull/1425
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-vm/pull/1113
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-paint/issues/371
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-gui/issues/1254
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-blocks/pull/1332
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-blocks/pull/1326
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-gui/pull/3423
- ↑ 19.0 19.1 19.2 19.3 19.4 https://github.com/LLK/scratch-vm/wiki/Compatibility
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-gui/pull/3908
- ↑ scratch:users/thisandagain/#comments-52464352
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-vm/issues/736
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-gui/issues/1162
- ↑ 24.0 24.1 https://github.com/LLK/scratch-gui/issues/1549
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-vm/blob/fd5e178d3b4411893e155f2d7787063117496de3/src/blocks/scratch3_data.js#L253
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-www/issues/1858#issuecomment-444865190
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-gui/pull/3946
- ↑ scratch:users/thisandagain/#comments-52465689
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-vm/wiki/Scratch-3.0-Extensions-Specification
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