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Scratch 3.0は[[Scratch 2.0]]の次のバージョンと発表されている[[Scratch]]である。GoogleはScratchと提携し、Google Blocklyのライブラリを元にしたScratch Blocksが使われる<ref name="abee-post">[[scratch:discuss/post/2353116|https://scratch.mit.edu/discuss/post/2353116/]]</ref>。Scratch 3.0のブロック水平接続は計画になっていたが、破棄された。 | Scratch 3.0は[[Scratch 2.0]]の次のバージョンと発表されている[[Scratch]]である。GoogleはScratchと提携し、Google Blocklyのライブラリを元にしたScratch Blocksが使われる<ref name="abee-post">[[scratch:discuss/post/2353116|https://scratch.mit.edu/discuss/post/2353116/]]</ref>。Scratch 3.0のブロック水平接続は計画になっていたが、破棄された。 | ||
Scratch 3.0のプロトタイプは、[https://llk.github.io/scratch-gui/ GitHub]や[https://beta.scratch.mit.edu/ ここ]からテストできる。ベータ版は2018年8月にhttps://beta.scratch.mit.eduにて配信された。正式版は2019年1月2日リリースされる予定。<ref name="june18">https://medium.com/scratchteam-blog/3-things-to-know-about-scratch-3-0-18ee2f564278</ref> | Scratch 3.0のプロトタイプは、[https://llk.github.io/scratch-gui/ GitHub]や[https://beta.scratch.mit.edu/ ここ]からテストできる。ベータ版は2018年8月にhttps://beta.scratch.mit.eduにて配信された。正式版は2019年1月2日リリースされる予定。<ref name="june18">https://medium.com/scratchteam-blog/3-things-to-know-about-scratch-3-0-18ee2f564278</ref> | ||
− | Scratch 3.0は最新のHTML、CSS、JavaScriptのセットであるHTML5で記述される。Scratch 3.0は、WebGL<ref>[[scratch:users/thisandagain/#comments-25452703|https://scratch.mit.edu/users/thisandagain/#comments-254503]]</ref>、Web Workers、Web AudioなどのJavaScriptライブラリが使用される<ref name="ernieparke-post">[[scratch:discuss/post/2359038/|https://scratch.mit.edu/discuss/post/2359038/]]</ref>。JavaScriptはほとんどのブラウザに対応し、WebGLは速度に優れているため採用された。また、Adobe Flashと異なり、JavaScriptはネイティブで、実行時に拡張機能は必要ない。対応されるブラウザはChrome, Edge, Firefox, Safariであり、Internet Explorerはサポートされない<ref name="preview-faq" /> | + | Scratch 3.0は最新のHTML、CSS、JavaScriptのセットであるHTML5で記述される。Scratch 3.0は、WebGL<ref>[[scratch:users/thisandagain/#comments-25452703|https://scratch.mit.edu/users/thisandagain/#comments-254503]]</ref>、Web Workers、Web AudioなどのJavaScriptライブラリが使用される<ref name="ernieparke-post">[[scratch:discuss/post/2359038/|https://scratch.mit.edu/discuss/post/2359038/]]</ref>。JavaScriptはほとんどのブラウザに対応し、WebGLは速度に優れているため採用された。また、Adobe Flashと異なり、JavaScriptはネイティブで、実行時に拡張機能は必要ない。対応されるブラウザはChrome, Edge, Firefox, Safariであり、Internet Explorerはサポートされない<ref name="preview-faq" />。また、クラッシュ報告により、Opera、Silkもブロックされる。<ref>https://github.com/LLK/scratch-gui/issues/1460</ref> |
Scratch 3.0は、新しくエディターとインタプリタを実装する。[[Scratch 1.4]]までは、Smalltalkでプロジェクトは実行され、オンラインではJavaプレーヤーが使われた。2011年からは、オプションでFlashプレーヤーが使用できた。Scratch 2.0以降は、オンライン・オフライン両方でFlashを使用している。また代替手段として、オープンソースのHTML5プレーヤー、[[Phosphorusプレーヤー]]などがある<ref>[[scratch:discuss/post/2353123|https://scratch.mit.edu/discuss/post/2353123/]]</ref>。 | Scratch 3.0は、新しくエディターとインタプリタを実装する。[[Scratch 1.4]]までは、Smalltalkでプロジェクトは実行され、オンラインではJavaプレーヤーが使われた。2011年からは、オプションでFlashプレーヤーが使用できた。Scratch 2.0以降は、オンライン・オフライン両方でFlashを使用している。また代替手段として、オープンソースのHTML5プレーヤー、[[Phosphorusプレーヤー]]などがある<ref>[[scratch:discuss/post/2353123|https://scratch.mit.edu/discuss/post/2353123/]]</ref>。 | ||
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2019年1月3日 (木) 01:39時点における版
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Scratch 3.0はScratch 2.0の次のバージョンと発表されているScratchである。GoogleはScratchと提携し、Google Blocklyのライブラリを元にしたScratch Blocksが使われる[1]。Scratch 3.0のブロック水平接続は計画になっていたが、破棄された。
Scratch 3.0のプロトタイプは、GitHubやここからテストできる。ベータ版は2018年8月にhttps://beta.scratch.mit.eduにて配信された。正式版は2019年1月2日リリースされる予定。[2]
Scratch 3.0は最新のHTML、CSS、JavaScriptのセットであるHTML5で記述される。Scratch 3.0は、WebGL[3]、Web Workers、Web AudioなどのJavaScriptライブラリが使用される[4]。JavaScriptはほとんどのブラウザに対応し、WebGLは速度に優れているため採用された。また、Adobe Flashと異なり、JavaScriptはネイティブで、実行時に拡張機能は必要ない。対応されるブラウザはChrome, Edge, Firefox, Safariであり、Internet Explorerはサポートされない[5]。また、クラッシュ報告により、Opera、Silkもブロックされる。[6]
Scratch 3.0は、新しくエディターとインタプリタを実装する。Scratch 1.4までは、Smalltalkでプロジェクトは実行され、オンラインではJavaプレーヤーが使われた。2011年からは、オプションでFlashプレーヤーが使用できた。Scratch 2.0以降は、オンライン・オフライン両方でFlashを使用している。また代替手段として、オープンソースのHTML5プレーヤー、Phosphorusプレーヤーなどがある[7]。
早期のリリース
Scratch 3.0の最初のプロトタイプは、Google's Youth I/Oの参加者に提供された。そこでは、ScratchをLEGO WeDo 2.0と連携させていた[8]。
2016年のScratchカンファレンスで、「次のScratchは?」というパネルで、Scratch 3.0が議論された。そこには、Scratch 3.0にbarebones VMとオーディオエンジンが搭載されると記載された。
計画
2016年のScratchカンファレンスでは、かんたんな計画が公表された。Scratchチームは、数週間のうちにレンダリングエンジンを追加し、2018年8月1日にベータ版[9]、また、2019年1月2日に正式版を利用可能にする予定である。[2]そのときには世界各国の言語がサポートされる[5]。
予定されている機能
Scratch 3.0に予定されている機能は次の通り:
- 追加
- iOSやAndroidでのエディターのサポート[4][10][2] ただし、スマートフォンでは閲覧のみできる予定。
- 「ペンの透明度を () にする」ブロック[11][5][5]
- 音の効果ブロック
- スプライト・音・背景の追加[5][2]
- ペイントエディターのベクターモードでも使える消しゴム[5]
- サウンドエディターの新しいエフェクト[5]
- 文字列を扱うための新しいブロック[5]
- () 秒でx座標を () に、y座標を () に変えるのスプライト版[5]
- リスト中の指定項目のインデックスを返す値ブロック[12]
- micro:bitのサポート[13][2]
- 翻訳拡張機能[2]
- 右から左に読む言語のサポート[5]
- ペイントエディターで、最前面/最背面に移動する機能[5]
- ベクターの点を滑らかにする設定[5]
- 新しいフォント(ピクセル、朝鮮語、日本語、中国語)[14]
- LEGO マインドストーム EV3拡張機能[5]
- ライブラリーの検索[15]
- コスチューム名の取得を含んだ、コスチューム番号ブロックの多機能化[16]
- レイヤーの操作ブロックのオプション[17]
- 音声合成拡張機能[18]
- リストの改名[19]
- Makey Makey拡張機能[20]
- 新しいチュートリアル
- iPad用オフラインエディター[21]
- 変更
- ペンブロックの拡張機能化[22]
- ブロックの広幅化(これはタブレットでのドラッグアンドドロップを容易にするため)[5]
- ステージが右に移動[5]
- ブロックパレットがカテゴリーを越えてスクロールできるようになった[5]
- () 度に向けるブロックの入力方法を簡単にした[5]
- プロジェクトにデフォルトで変数を含める[5][23]
- カラーピッカーのオプション[5]
- LEGO WeDo 1.0のサポート打ち切り[24]
- PicoBoardのサポート打ち切り[24]
- ブロックの改名(Scratch 3.0で改名されるブロック一覧)
- ブロックの統合(Scratch 3.0で統合または分離されるブロック一覧)
- 変数を削除したとき、使用部分も削除されるようになる
- リスト項目に20万の制限[25]
-
[変数 v]を(文字列)ずつ変える
で、変数は0になる[19] - 変数・リストの名前の重複の許可[19]
- () に触れたで自分自身を選択した場合、クローンに触れたときのみ反応する[19]
- 閲覧数は100以上は100+になる[26]
- 埋め込みモードの自動再生廃止[27]
- ステージモニターが常にスプライトの上になる[19]
- クラウドデータ文字数制限が256文字になる[28]
拡張機能
Scratch 3.0には、Scratchのエディタを幅広いデバイスやサービスに接続できるように設計した新しい拡張システムが含まれている。仕様は公開された。[29]
1.4 2.0 ScratchX
Scratch 3.0のリリース後ScratchXのサポートは中止され、Scratch 3.0への移行期間が与えられる。Scratch 1.4および2.0はオフラインエディターでは実行可能。2.0のオフラインエディタで作成されたプロジェクトはアップロード可能だが、Scratch 3.0で作成されたものはScratch 2.0では実行できない[5]。なお、1.4, 2.0のオフラインエディタのダウンロードは数年間サポートされる[5]。
画像
Scratch 3.0での緑の旗がクリックされたときのデザイン
関連項目
出典
- ↑ https://scratch.mit.edu/discuss/post/2353116/
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 https://medium.com/scratchteam-blog/3-things-to-know-about-scratch-3-0-18ee2f564278
- ↑ https://scratch.mit.edu/users/thisandagain/#comments-254503
- ↑ 4.0 4.1 https://scratch.mit.edu/discuss/post/2359038/
- ↑ 5.00 5.01 5.02 5.03 5.04 5.05 5.06 5.07 5.08 5.09 5.10 5.11 5.12 5.13 5.14 5.15 5.16 5.17 5.18 5.19 5.20 https://scratch.mit.edu/preview-faq
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-gui/issues/1460
- ↑ https://scratch.mit.edu/discuss/post/2353123/
- ↑ https://medium.com/scratchfoundation-blog/the-next-generation-of-scratch-d83426eb9ca9
- ↑ お知らせ・ニュースのabeeさんのポスト
- ↑ https://scratch.mit.edu/discuss/post/26545/
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-vm/issues/412#issuecomment-280118002
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-blocks/pull/1425
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-vm/pull/1113
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-paint/issues/371
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-gui/issues/1254
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-blocks/pull/1332
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-blocks/pull/1326
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-gui/pull/3423
- ↑ 19.0 19.1 19.2 19.3 19.4 https://github.com/LLK/scratch-vm/wiki/Compatibility
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-gui/pull/3908
- ↑ この発言
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-vm/issues/736
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-gui/issues/1162
- ↑ 24.0 24.1 https://github.com/LLK/scratch-gui/issues/1549
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-vm/blob/fd5e178d3b4411893e155f2d7787063117496de3/src/blocks/scratch3_data.js#L253
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-www/issues/1858#issuecomment-444865190
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-gui/pull/3946
- ↑ この発言
- ↑ https://github.com/LLK/scratch-vm/wiki/Scratch-3.0-Extensions-Specification
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