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Scratch 3.0は、2019年1月2日に公式リリースされるまでに様々な工程を経て開発された。
Pre Preview
2016年までの動き
5月16日、Scratchチームは新しいのScratchで使われる、ビジュアルプログラミング言語のユーザーインターフェースのフレームワーク「Scratch Block」に関して、Googleとパートナーシップを組むことを発表した。 これは、Scratch 3.0では、GoogleのBlocklyという技術をもとに、ScratchJrのような ブロックの水平接続の機能が実装される予定だったためである。
同日、Google I/O Youthカンファレンスでデモンストレーションが行われ、Scratch ブロックとScratch VMがScratch インタープリターとして、GitHub上に公開された。 それに加え、デザインのコンセプトも公開された。
この当時は使うことのできるブロックが少なかったが、次第にブロックが追加されていった。 このことから、Scratchチームはコミュニティーからのレビューを確認し、それを基に開発を行っていたと考えられる。
8月、ステージとスプライトを描画するScratch RenderがGitHub上で公開された。
9月、インターネット上にScratch VMのPlaygroundが公開された。 同月30日には、Scratch GUIのコンセプトスケッチが初めて公開された。
10月、Scratchのオーディオエンジンがリリースされた。 同時期に、音の効果に関するブロックがリリースされた(その後削除された)。 この時点では「リバーブ」や「エコー」といった効果をかけられるようになっていた。
11月、Scratch GUIとプログラムがGitHub上に公開された。 Scratch 2.0とは違い、ステージは一番右側に配置されており、Scratch 1.x系と同じような位置関係となった。 このとき、スクリプトエリアは紺色、ブロックパレットは透明になっていた。
2017年
1月
- スクリプトエリアの背景色が明るい灰色に変更され、コンセプトスケッチと同じような見た目になった。
3月
4月
8月
- 23日、
() に () が含まれる
が追加 - 28日、ブロックカテゴリのリストがブロックパレット横に移動された。
9月
- 27日、ブロックカテゴリの挙動が変更され、スクロールですべてのカテゴリを移動できるようになる。
10月
- ペンブロックが拡張機能として実装される。
11月
- 音ブロックの一部が拡張機能として実装される。
12月
- 「More Blocks」が追加され、「My Blocks」に改名される。
- 「give feedback」ボタンの追加
ドラッグ () ようにする
の追加() へ移動する
の追加() 層 ()
の追加
Preview
2018年ごろからプレビュー版の開発が行われた。
1月
- 1月上旬、Welcome ScreenがScratch GUIに追加され、さらにその一週間後、FAQが公開される。
- 18日、プレビュー版が
preview.scratch.mit.edu
で公開
また、この月では新しいスプライト、コスチューム、背景、音がライブラリに追加された。
この当時のページはウェブアーカイバによって保存されており、ここで閲覧できる。
2月
- サプライズスプライト、コスチューム、背景、サウンドボタン、空のスプライト、空の背景などを含む新しいアセットメニューの追加
3月
- 新しいメニューバーの追加
4月
- ビデオモーションセンサー拡張機能の追加
- 外観の改善
- sb3ファイルをコンピューターに保存したり、読み込むことができるようになる。
- ブロック名と色の軽微な変更
- スプライト、コスチューム、音ライブラリのタイルの変更
- ライブラリのデザインを変更
- 検索機能の改善
- 音とコスチュームをコンピューターからアップロードできるようになる(形式はsvg、jpg、png、mp3、wavの5つ)。
- ステップバイステップ形式のチュートリアルと動画を見ることができる「How to」ライブラリが追加(「How to」ライブラリは現在チュートリアルライブラリとして存在)
5月
- フォントピッカーツールを追加
() 中の () の場所
の追加
6月
- 翻訳拡張機能の追加
- スプライト、コスチューム、背景、音を追加するための新しいメニューを追加
- 野球とお化けのコスチュームと関連する背景を追加
- 「How to」ライブラリの更新
7月
- 新しいビットマップのコスチュームと背景の追加
- 「How to」ライブラリのカードやメニューバーの変更
- ステージセレクターが更新され、現在選択されているスプライトなどがわかりやすくなった。
- 拡張ブロックの色とアイコンが変更
- LEGO MINDSTORMS EV3拡張機能とMicro:bit拡張機能の追加
- チュートリアルライブラリの更新
Beta
2018年8月1日、beta.scratch.mit.edu
にベータ版が公開された。
ベータ版公開と一緒に、Scratch 3.0 Betaフォーラムが作られた。 スクラッチャーはこのフォーラムでScratch 3.0のフィードバックを送るよう推奨された。
フォーラム
- 詳細は「Scratch 3.0 Beta (フォーラム)」を参照
Scratch 3.0 BetaフォーラムはScratch 3.0のベータ版でのバグや、機能の提案を行うために作成された。 しかし、このフォーラムに作成されたトピックでは主に「Scratch 2.0を使い続けたい」という趣旨の苦情だった。
フォーラムはhttps://scratch.mit.edu/discuss/57/
にあったが、現在は閉鎖されている。
バグ
ベータ版ではたくさんのバグが修正された。スクラッチャーが発見し、報告されたものも多くある。
バグの例
- コスチュームページのサムネイルが、スプライトのサイズにリサイズされない。
- ビデオモーション拡張機能のビデオがデフォルトで有効になる。
修正された事例
- コードペインから別のペインに移動するとクラッシュすることがあるバグ
- 下のほうにあるコスチュームや音がクリックできない(スクロールしても届かない)バグ
- ウィンドウのリサイズ後にスプライトのタイルが消えるバグ
- スプライトを切り替えた後、他のスプライトのコードを元に戻すことができたバグ
- ブロックを複数回共有するとクラッシュすることがあるバグ
- Scratch2.0からインポートされたスプライトのレイヤー、スプライトの順序が反映されないバグ
Final Release (安定版の正式リリース)
東部標準時の2019年1月2日午前7時、Scratchのウェブサイトがメンテナンスモードとなり、Scratch 3.0への更新が始まった。
更新中にScratchのウェブサイトにアクセスすると、「the new Scratch is almost here! Check back later today" with a link to the Scratch Team's Twitter Account saying "follow us for updates.」という文が表示されるようになっていた。
同日昼過ぎに更新が終わり、Scratch 3.0が正式にリリースされた。
ギャラリー
() 歩動かす
の設計図- Extensions library 3.0.PNG
拡張機能ライブラリ
2003 | |
2004 | |
2005 | |
2006 | |
1.x |
Scratch 1.0の開発 • Scratch 1.0 • Scratch 1.1 • Scratch 1.2 • Scratch 1.3 • Scratch 1.4 |
2.x | |
3.x |