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コメントとは、Scratchの機能で、ブロックにつけたり、スクリプトエリアに置いたりすることのできるサイズ可変のテキストボックスである。コメントは、左下の斜線部分をドラッグすることにより、たてと横の方向のサイズを変更できる。またブロックと同様に、ブロックパレットにドラッグすると削除できる。Scratch 3.0では、右上の×ボタンを押したり、右クリックから削除を選んでも削除できる。また、右クリックメニューから複製できる。コメントは「削除の取り消し」で削除を取り消せない。
歴史
Scratch1.2のベータ版で、コメントブロックが実装された。これはブロックだが、何も動作を行わないため、しばしば混乱を招いた。そしてリリースと同時に削除された。
Scratchチームとコミュニティーは、スクリプト中にコメントを挿入できる機能を求めていた。Scratch 1.3で、現在のようなコメントが完成した。Scratch 1.4では、ブロックにコメントをつけることができるようになった。またScratch 1.3から、Verdanaというフォントがコメントに使われた。
コメントの追加
ブロックにつなぎたい場合はブロックを、離しておきたい場合はスクリプトエリアを右クリックして「コメントを追加」を押すと、コメントのボックスが表示される。また、タブレット・スマートフォンなどでは長押しすれば表示される。
使い方
これはよく、スクリプトが何をしているかを表示するために使われる。下に例を示す:
(720)回繰り返す //円を描画する (0.5)歩動かす @turnLeft (0.5)度回す::motion
これはときどき、プロジェクトの使い方欄以外に書きたいことを書くときや、スクリプトを隠したいときに使われる。
形状
コメントには2つの形状がある。これらはコメントの左上をクリックすると変更できる。小さなコメントの横幅は、そのコメントの1行の幅と同じである。そのため、表示されるのは先頭1行のみとなる。フルサイズのコメントを使えば、全体を表示できる。フルサイズのコメントの高さと幅は、右下をドラッグして変更できる。これを用いると、狭すぎて表示できないコメントを表示できる。Scratch 1.4までは、高さは行数と同じだったが、Scratch 2.0では、高さも変更可能となった。
Scratch 3.0では、ブロックにつながっているコメントの枠の色と線の色が、ブロックの色と同じになった。
ブロックプラグイン
ブロックプラグインでは、ブロックの後に//を挿入するとコメントが表示されるが、フルサイズのコメントは表示不可能である。
例:消す//ペンのあとを消す
。また、//だけのコメントもできる。例://コメント