提供: Japanese Scratch-Wiki
リスト(他のプログラミング言語では配列と呼ばれる)は、複数の情報を一度で取り扱うためのツールです。リストの中身は、通し番号で管理されます。リストブロックは、データブロックの一部です。
リストブロック
- 詳細は「リストブロック」を参照
リストブロックは次の8個あります。
[thing] を [リスト v] に追加する
—リストの最後に内容を追加します。(1 v) 番目を [リスト v] から削除する
—特定の番号の項目をリストから削除します。[thing] を (1 v) 番目に挿入する([リスト v])
—リストの特定の箇所に項目を挿入します。(1 v) 番目([リスト v])を [thing] で置き換える
—リストの特定の項目を置き換えます。リスト [リスト v] を表示する
—ステージモニターを表示します。リスト [リスト v] を隠す
—ステージモニターを隠します。(リスト::list)
—値ブロックです。ほとんど使われませんが、ステージモニターに対応している唯一のリストブロックです。((1 v) 番目( [リスト v] ))
—リストの特定の項目を返す値ブロックです。([リスト v] の長さ::list)
—リストの項目数(長さ)を返す値ブロックです。<[リスト v] に [thing] が含まれる>
—真偽ブロックで、リストに何かが含まれているかを返します。
項目
項目は、手動またはスクリプトで追加、変更、削除できます。
手動での編集方法
- リストに項目を追加するには、左下の「+」ボタンを押します。
- 特定の位置の後に項目を挿入するには、項目を選択し、↵ Enterを押します。⇧ Shiftを押しながらすると、前に挿入できます。
- 項目を削除するには、項目を選択して、右にある「×」を押します。
- 次の項目へ移るには、Tab ⇆を押します。
- 前の項目へ移るには、Tab ⇆と⇧ Shiftを同時押しします。
読み込みと書き出し
リストを右クリックして、「書き出し」を押すと、リストの情報を書き出すことができます。これは、すべての項目を、LF(\n)で区切ったものです。「読み込み」を押すと、そのデータを読み込むことができます。
![]() | 読み込んだデータは上書きされます! |
サイズ制限
Scratchがクラッシュしない限り、リストのサイズ制限はありません。ただし、アップロードするとき、約30秒経つと、エラーになります。(ただし、そのようなリストはほぼありません。)また、リストの内容はJSON内に2回記述されています。そのため、25万個の単語が格納できるのに、35万個は格納できないといったことが起こります。なお、リスト1項目に入るのは10240文字までです。
使用例
有名な例は以下の通りです。
- 計算
- 文字列の暗号化
- 複数の値を記憶する
- データの保存
コピペと書き出し機能
リストは、他のステージモニターと違い、項目のコピーが可能です。また、「書き出し」を使うと、複数行にわたるデータも保存できます。このため、リストは、セーブをするための必須要素となっています。
クラウドリスト
- 詳細は「クラウドリスト」を参照
クラウドリストは、Scratch 2.0のα・β版の実験的な機能でした。しかし、現在は廃止されています。クラウドリストの値はサーバーに保存されます。これが決定的な違いです。多くのユーザーは、クラウドリストが戻ってくることを願っています。
キャスト
- 詳細は「キャストの規則」を参照
リストは、その内容に応じて数値や文字列にキャストされます。
プロジェクト例
- SCRASIC (SCRATCH-BASIC)(apple502jさん)
- Cloud list 16 by 2003kaito (Version 1.1.1)(2003kaitoさん)
- 超高性能素数判定機(バグがあれば報告お願いします)(yoshiki_yさん)
- リスト用検索エンジン(CommandSlash017さん)
提案
多くの人が、リスト [リスト v] を表示する
とリスト [リスト v] を隠す
の追加を望んでいました。これは、Scratch2.0で追加されました。